概念というものは、どんなに簡単でもどんなに複雑でも、すべて、幾何学的にカットされたダイアモンドが、爪のついた金の台にはめられているように、それ自身の皮肉の中に、のどかに笑っている歯列の中にはめられている。

概念は真顔で、「これはAであり、あれはBである」という。しかし、この真顔は、笑いをこらえた真顔である。大笑いを呑みこんで、もし口をよく結んでいなければ、吹き出してしまいそうな、不安定な真顔である。これはAではない。断じてそうでない、もうひとつはこんりんざいBではないことを、概念は良く知っているのだ。概念が厳密に考えているのは、それが口に出しているのと少し違うことであって、この二心の中に皮肉がある。 – ホセ・オルテガ・イ・ガセー