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Mac は死んだ. Jobs が殺したのだ.

「Mac の良さ」が話題になっている。いったい何がよいのだ、Mac 版 Office は互換性の問題ゆえ役立たずだし、ゲームをすることなど考慮されてすらいない。コマンドキーがあるならコントロールキーはいらないし、秀丸が存在しない、と一方がいえば、もう片方 から、イラストや音楽といった創造的な業務には Mac が最適だし、POSIX 互換だから UNIX に向けて作られた豊富なソフト資産が使い放題、中古で売るときも値崩れを起こしにくい、という声が聞こえる。全く君たちは 20 年前から 1 ミリも進歩していない、相変わらずの宗教戦争だ、と観測者は言う。

だが、我々超正統派からすれば、Mac は既に死んでいるのである。現在大衆が Mac だと思って使っているものは、かつて我々が愛した Macintosh ではもはやないのだ。そもそも現在、その基幹ソフトの名前は OS X であって、「Mac」などという文字列はどこにも入っていない。Mac は既に、単なるハードウェアの名前にまで堕落してしまったのだ!

しかしそれが誕生した時には、Macintosh という名前は、ハードウェアとソフトウェアのハーモニーという理想を体現する概念であったはずなのだ。わたしは初めて Macintosh に触れた時の感動を今でも覚えている。一体型の完璧なフォルム、起動画面に並ぶ数々の可愛らしいアイコン、美しいタイプフェイス…。

現在 Mac と呼ばれている電脳の中身は NeXTSTEP であり、それ以外の何者でもない。Macintosh を病弱で夭折した長男だとすれば、NeXTSTEP は幼くして里子に出された優秀で健康な次男である。長男の死とともに実家に呼び戻され、家を継ぐために名前を変えたとしても、別人であることは変えられないのだ。

Mac は死んだ。Jobs が殺したのだ。Mac は早く来すぎた。まだその時ではなかった。この恐るべき出来事は目下進行中で、Dozer どもの耳には達していないのだ。ここに隠れていれば、ゲイツに見つかることなどないはずだ。いや、そんな!あの UI は何だ!窓に!窓に!

Markdown エディタ Mou.app がすごい

しばらくのところ新しいエディタを導入するということはしてこなかった。基本的には Scrivener.app を論文作成には利用し、あとは場合に応じて CotEditor.app や Microsoft Word などを使ってきた。けれども最近、発見と共にわたしのエディタ利用率トップに躍り出たアプリケーションが存在する。それが Mou.app である。

Mou.app

仕組みも使い方も簡単。ウィンドウは二分割になっており、左側に Markdown 記法でテキストを書き込むと、右側にパースされた状態のものがリアルタイムで表示される。リンクやテーブル、画像もきちんと表示してくれる。スタイルはプリセットのものが三種類あるほか、 CSS を書くことで自分好みにカスタマイズすることも可能だ。プリセットのものでもとても美しく処理を行ってくれるので、何も変えずにわたしは使っている。

その他にも機能はいろいろだ。日本語で文章を書いている人間にとっては、縦書きで使えると言うこともちょっとした魅力だろう。わたしにとってはなにより、HTML 書き出し機能が有難い。見えているそのまま WYSIWYG で美麗な HTML を書き出してくれるので、とても有難い。早速今書いているレジュメを Markdown で書いて HTML 化してみた。

Mou.app 使用例

以前ははてな記法のほうが慣れていたということもあって、Markdown 記法はあまり使っていなかったのだが、最近はずいぶんと対応のものが増えてきたので、あまりはてな記法を使うと言うことがなくなってきてしまった。はてな記法と Markdown 記法がどちらも利用できるエディタなどあれば嬉しいなと思う。

キー・リマップのススメ: KeyRemap4MacBook がすごい

英国で購入した MacBook Air。当然、キーボード配列は British である。実のところアメリカのキーボードとは随分と勝手が違っており、良いところもあるのだが、一方で改善したいことも随分とあるので、KeyRemap4MacBook の機能拡張をインストールしてみた。British キーボードを利用している日本人向け、という比較的少ない人々を対象にした記事だけれども、その他のキーボードを利用している方にもお勧めだ。

同じようで結構 US 配列とは異なっている

以前からしていたことは、コントロールキーとキャップスロックキーの入れ替え。これは購入して即行った。これは US キーボードでも同じだが、あまり使わない Caps Lock が A のすぐ左の押しやすいところにあるのに、しょっちゅう必要になるコントロールキーが左下の押しにくいところにある。これはかなりの損失なので、システム環境設定の「キーボード」を開いて「修飾キー…」をクリックすると入れ替えることができる。

さて、それ以外にも、KR4M のおかげでかなり快適にタイプすることができている。設定というものがここまで大事だったとは思っていなかった。キイをタイプする減らすことでかなり快適になるものだ。まず、British 配列では「英数・仮名」のキイが存在しないので、右のコマンドキーを「かな」に、左のコマンドキーを「英数」キーに設定した。もちろん、普段はコマンドキーとして利用することができる。これでコマンド+スペースをいちいち押す必要がなくなるので、英字と日本語のタイプを行ったり来たりする際に非常に便利だ。

また、British 配列では US 配列で # があるところに £ (ポンド記号)があり、プログラミングなどする際に不便であるので、左上にあるセクシヨン記号をそのまま#にしてしまうオプシヨンを有効にした。これでぐっと操作性がよくなった。ついでに、左のシフトの右隣にある ~ キーを、シフトに変更してしまうと言うこともできる。実はこれがある分 US 配列よりキーがひとつ多く使えて、カスタマイズする分にはよいのだが、しょっちゅうシフトを押さなければならない場合は小指を気持ち左に広げなければならないのでむしろ不便なのだ。

英国配列利用者のためのオプションが用意してある

設定は様々なキーボードのために用意してあるので、あらゆるユーザにお勧めできる環境設定だろう。

巷で噂のフォント Ricty を Mac で生成し利用する

プログラミング用フォント Ricty は、英字フォント Inconsolata と日本語フォント Migu 1M を合成させた、美麗な等幅フォントで、エディタでの利用に向いている。しかし、ライセンスの関係で TrueType 形式での配布がなくなり、自分で材料を用意しなくてはならなくなった。Ricty は利用したいけどこういう UNIX っぽいことには明るくないという私にような人だって数多くいるはずであるから、参考にしたい方もいるだろうと考えて、覚書を残しておく。

環境

  • MacBook Air 11″ (Mid 2011)
  • OS X 10.7 Lion
  • XCode インストール済み

材料を用意する

  • Inconsolata のウェブページから OpenType 形式のファイルをダウンロードする
  • M+とIPAの合成フォント のウェブページから Migu 1M の TrueType 形式ファイルをダウンロードする
  • 前述の Ricty ページから生成スクリプトをダウンロードして解凍しておく
  • 解凍されたフォルダ Ricty に、既に用意しておいた Inconsolata と Migu 1M のファイルを移動させる

Homebrew 経由で FontForge を入れる

Homebrew は、MacPorts の代替手段として開発されたパッケージ管理システムである。フォント生成プログラムである FontForge をインストーするために必要となる。

  • Homebrew をインストール – ターミナルを起動させ、ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.github.com/gist/323731)" を実行
  • FontForge をインストール – そのままターミナルで brew install fontforge を実行
  • 終了まで待つ – コーヒーでも飲もう

スクリプトを実行してフォントを生成する

以上のインストールが終わったら、ターミナルで先ほど作成された Ricty フォルダへ移動し、sh ricty_generator.sh Inconsolata.otf Migu-1M-regular.ttf Migu-1M-bold.ttf を実行させ、先ほど入れたコーヒーを飲みながら少し待てば Ricty の完成である。後は、ダブル・クリックして Font Book を起動させ、インストールを完了させればよい。

新しい Mac に導入するソフトウェア: MacBook Air 11″ を購入した

先週発売されたばかりの新しい MacBook Air 11″ を購入した。カスタムなしの128GB版。イギリスで購入すると、キーボードの配列が多少異なる。私は以前から British を使っているので、こちらの方が手になじむ。

The new MacBook Air 11"

ひとことで言うと、すばらしい。とても軽いし、動作も速い。音楽や動画などは入れるつもりはないが、メディア・センターとしてもさくさく動いてくれそうだ。

移行アシスタントは利用せず、データは Dropbox で同期し、あとはソフトウェアを少しずつ入れていく方式をとった。以下、導入したものをリストアップしていく。

ネットワーク関連

  • Dropbox – 言わずと知れたファイル同期アプリ。これで重要なファイルはほぼすべて同期することができた。無料。
  • Google Chrome – メインブラウザは Safari を今のところ利用しているが、やはり Chrome も便利である。無料。
  • SafariStand – Safari の機能を拡張するプラグイン。パッケージによるアプリケーション拡張プログラムである SIMBL が必要なので、先にインストールしておくこと。
  • Twitter – Twitter のオフィシャル・アプリ。以前よりもかなり使い勝手がよくなった。無料。
  • Evernote – メモアプリとしてはかなり秀逸。後述の Reeder からの共有がかなり便利。無料。
  • Reeder – RSS Reader の決定版と言ってよい。各自ソーシャルネットワークへの共有も一瞬でできる。問題は、はてなブックマークへの共有をサポートしていないこと。850円。
  • Skype – 友人との会話や会議のために。ここのところかなりインターフェースや機能が改善されてきた。無料。
  • Transmit – 最強の FTP アプリ。Cyberduck はいまいち信用ならない場合が多い。2950円。
  • マカロン – 2チャンネルブラウザ。マカー用。が開発終了になってしまったので、その後継であるマカロンを利用している。よりモダンで Aqua ライクなものもあるのだが、2ちゃんねるを見るときはなんやかんやでこちらの方がしっくりくる。無料。

ユーティリティ

  • The Unarchiver – 万能解凍ソフト。無料。
  • AppCleaner – 関連ファイルもアプリケーションと同時に削除させてくれるアンインストール用アプリ。類似アプリは数多くあるがかなり便利。無料。
  • CotEditor – 軽量で良質なテキストエディタ。ちょっとしたテキスト編集やコーディングはこれでばっちり。無料。
  • ClipMenu – クリップボード履歴管理ソフト。以前コピーした文章や画像が履歴として残る。無料。
  • Sketchbook Express – ドローソフト。非常に高機能で、プロ版もあるが私のような人間にはエクスプレス版で十分である。無料。
  • Wunderlist – タスク管理ソフト。Things や Omnifocus といったアプリケーションが有名だが、これは無料で、iPhone 版や Android 版も提供されている。Web アプリケーションも存在する。すべて無料。
  • Day One – 日記ソフト。Web サイトのデザインも秀逸。iPhone 版もあり、Dropbox を利用して簡単に同期することができる。850円。
  • ATOK 2011 for Mac – ことえりも相当熟成してきた感じはあるが、やはりATOKには勝てない。キーバインドはことえり風にしているが。年額3000円で利用できるのはありがたい。月額では315円。
  • Jumsoft Money 4 – 金銭管理ソフト。iPhone用もあり、使ったお金をその場で記録しておくことができる。かなり便利である。今なら1650円。
  • KeyRemap4MacBook – キーボードカスタマイザ。英国配列であるので、いろいろといじくっている。コマンドをかな・英数として利用したり、#を素早く入力できるようにしたり。かなり便利である。無料。
  • XCode 4 – 言わずもがな。無料。

論文用ソフト

  • LibreOffice – フリーのオフィス・スイート。基本的には Office 2011 を買う必要はなさそうである。
  • Papers 2 – 文献管理ソフト。論文はもちろんのこと、アップデートで書籍データも入れておくことが可能になった。これで、論文を書く際の引用文献は完全に Papers を利用すればよいこととなった。以前は Zotero や BibTeX を利用していたが、修士論文は TeX を利用しないことも検討したい。学生割引で 5000 円ほど。
  • Scrivener – 筆記ソフト。こちらに pdf を入れておくこともできる。メモは Evernote に書き、下書きとしてこちらに移す、というプロシージャである。3900円。

さしあたっては以上である。ランチャなどは特に入れなくてもよいと思われる。Spotlight があれば基本的にそういったたぐいのソフトウェアは必要ない。ほか、キーバインドの設定などを多少いじり、現在は非常に快適に動いている。

[追記 07/26 BST 18:00]パッケージ管理システム Homebrew や FontForge そして Ricty をインストールする様子を巷で噂のフォント Ricty を Mac で生成し利用する | The Long Wait で記述した。

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