大阪都構想に関する住民投票が終了し、投票数で1万票、得票率で 0.8% の差で否決された。大阪住民投票 反対多数 都構想実現せず – NHKニュース によれば、反対は70万5585票、賛成は69万4844票であったという。

今回の大阪都構想そのもの及びその投票に関しては、個人的には疑問に思う点が多々あったため、私も大阪市民であったら反対票を投じていたこととは思う。例えば、「大阪都構想の危険性」に関する学者所見では、以下の様な論点が提出されている。

  • (a) 特別区制は憲法上の地方公共団体ではなく不安定
  • (b) 東京都の繁栄は特別区制によるものではなく大企業の本社機能の集中に寄るもの
  • (c) 特別区制は府への中央集権を促進させ都市計画を難しくする
  • (d) そもそも二重行政は大きなムダを産んでいない;効果はせいぜい2−3億円と予測される

これらのような論点に対して、維新側、あるいは大阪都構想推進側が十分に答えることができていたとはあまり思わない。なにか的確な議論がなされている記事などがあれば、教えていただきたいところだ。

しかし一方で、大阪都構想は潰えた、よかったよかった、という気分ではない。商業の都としてかつて栄えたオオサカが徐々に衰退に向かっていることは間違いない。維新のような運動が出てきたのはそれなりの理由があるのだ。それらの問題に対してどのように答えていくか、という課題はいまだに残ったままである。

本来ならば大阪都構想に類した地方行政改革案というものはリベラルから出てこなければならないはずである。どのように大阪をもう一度力強い地域にしていくのか、ということを考える作業を続けなければならない。

ちなみに、私が大阪市長あるいは府知事だったら、大阪府を解体し、河内国・和泉国・摂津国の三国に分割する、「三国分割案」を提出するであろう。